半抽象の平和観音さま　　木彫・彩色　作品番号 D−5　　　彫刻家　岩村一博

平和観音さまの特別奉納価格は、9月に
入りましたので終了いたします。

9月からは、通常奉納価格に戻りました
ので、よろしくお願いいたします。

これは、半抽象的な平和観音さまです。

私の創作する平和観音さまについて、少し
お話ししたいと思います。

私の作る観音さまは観音菩薩であり
「観音経」「般若心経」に登場する菩薩
の一尊【(いっそん)とは、仏さまの数え方】であると思われます。

観音菩薩はあらゆる人々の苦しみや願いを聞くため、三十三の姿に変化するとも言われています。

その姿は老人や子供などの衆生だけでなく、政治家や僧侶に変わることも。　　　

時には鬼や天女など人ではない姿に至るまで、臨機応変に変化し、救いの手を差し伸べます。

私の作る観音さまも、色んな方が木の中から少しづつ彫り出され、この世に誕生されます。

素材は、楠(クス)の木に彩色してます。
サイズ　　　正面　12.0㌢
　　　　　　奥行　 8.0㌢
　　　　　　高さ　26.5㌢
制作日　1988年 9月 6日
　　　　作品の背面に、日付と観山　　　　　　　　　
　　　　サインを彫ってあります。
　　　　もちろん、今の本人です

作品番号　　D−5

この作品は、私が木版画も制作していた頃
木版の作品を立体化にした、半分抽象化した平和観音さまです。

私が若い頃、関西や関東に彫刻の勉強で色んな本物の作品をスケッチしてました。

ちょうど、東京芸大の門を潜り彫刻教室を　外から探した時、見えたのは、平櫛田中先生の「鏡獅子」作品でした。

この時ばかりは、ビックリし、鳥肌がたった事を思い出します。

中庭から見たので、細かく見えませんでしたか、すごく大きく見え、綺麗に彩色してあったのは今でも忘れられません。

ちなみに、私は美大に行けなかったので色んなジャンルの、本物の作品を良くスケッチしました。美術館、美大、画廊など。

当時は、東京に出て来なさいと、著名な
彫刻家の先生2~3人から、お誘いありましたが、私は地方で頑張ろう、地道に作家活動しようと、決心したのでした。

　　　　　　　　彫刻家　　岩村一博

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